top of page

年度末攻撃演習を実施しました。

19Inf.Rgt/2Kpは12月29日、30日に黒騎士中隊様のフィールドにおいて部隊訓練を実施しました。


初日は背嚢の梱包方法や服装、装具の着こなしについての教育を行いました。

服装、装具の着こなしは軽視されがちですが最も簡単にお金をかけることなく兵隊としての所作を向上させることができ基本教練と同じように非常に重要なものです。



ドイツ軍には各種Appell 点呼というものが存在しました。

日本語に直訳すると点呼になりますが、例えばUniformappellであれば制服点検と言ったように整列して各種装具や制服などの点検を受けるものです。


身だしなみを整えるのは軍人にとって当然の行為ですが、できていなければ兵隊には外出禁止や清掃などの罰則が存在しそれを回避するためにも兵隊は必死で装具の整備や着こなしを行なったわけです。




その後各隊員に対して当初、攻撃の概要についての説明を行いました。

集結地占領 攻撃発起位置(Atp)占領、地点指示、命令の補足、LD通過、目標奪取、逆襲対処等一連の攻撃の流れについて説明を行なったのちは、小隊長から分隊長に対して行われる地点指示、命令の補足を展示 その後砂盤にて戦闘予行、戦闘指導を実施しました。


攻撃と一言で表現される行動にも様々な段階が存在します。突撃を行うだけが攻撃ではありません。




映画等でよく表現される”攻撃”はLD通過後の戦闘のことが多く、また戦術等には誤りが多いです。 射撃と運動 英語ですとFire and Movement 誰かが支援している間に誰かが前進する、どこの国の軍隊においても攻撃間の躍進はこの連携によって実施されます。


ただし、第二次世界大戦期においては個々の兵隊が持つ火力等に差が存在するので(軽機関銃と単発の小銃)国によってはこの支援する単位を分隊を基本にしたり、はたまた小隊を基本としていたり国により差が存在します。


ドイツでは、欧州列強の他国と比較するとヴェルサイユ条約下での機関銃の開発の制限などが影響し特に大戦初期や戦前においては比較的大きい単位での相互躍進を行なっています。


説明ののちは、攻撃の際に行う戦闘各個動作を展示説明を実施しました。

伏せや匍匐前進は敵に緊迫した際に実施するので、非常に重要です。ドイツ軍の匍匐前進には第◯匍匐といったような区分は存在しませんが大きく分けて三種類の匍匐が存在しました。





Vol2に続きます。

閲覧数:68回0件のコメント

最新記事

すべて表示
  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
bottom of page